ゼニカルと女性の画像

ゼニカルってどんな薬?

ゼニカルは、スイスのバーゼルに本視野を構え、1896年に創業したエフ・ホフマン・ラ・ロシュが開発したオルリスタットを主成分とする脂肪吸収抑制剤であり、安全性の高さからアメリカ食品医薬品局にOTCの肥満症の治療薬として承認されていますが、日本国内では治験及び製造承認申請中の医薬品です。ゼニカルは、一般的なダイエットの様な食事制限や体質改善の為の毎日の運動、禁酒などの普段の生活習慣を変える必要性が無く、食後1時間以内に服用するだけで簡単にダイエット効果が得られ、服用を継続する限りリバウンドする事無くダイエット効果を得る事が出来る夢の様な肥満症の治療薬です。ゼニカルは、服用するだけの肥満症の治療薬なので、ダイエットのストレスによるホルモンバランスの乱れや過度の食事制限による栄養バランスの乱れが無く、肌荒れや吹き出物、全身の倦怠感など身体の不調を感じる事無く健康的にダイエットする事が出来る肥満症の治療薬です。現在では、肥満症の治療薬としてだけでは無く、服用するだけで高血圧や高コレステロール血症、高血糖値などの病態の改善と緩和にも有効性が認められ、高血圧症や糖尿病などの生活習慣病の予防治療にも処方されています。ゼニカルの作用機序は、食物に含まれる脂肪の大部分を占めるトリグリセリドをジグリセリド経てモノグリセリドや遊離脂肪酸に加水分解する消化酵素リパーゼと結びつきリパーゼの作用を阻害し、摂取した脂肪の吸収を約30%抑制するダイエット効果を示します。又、ゼニカルは、医薬成分を3日~5日程度で排泄するので体内への蓄積の恐れも無く、重い副作用やアレルギーなどの発症リスクが低い安全安心な医薬品です。

ゼニカルは安全なのか

ゼニカルはテレビなどのメディアで取り上げられたことから、多くの人が知るところとなった肥満治療薬です。肥満大国であるアメリカやヨーロッパなどで処方されている医薬品ですが、日本では認可されていないので、医師による合法的な処方をしてもらうか、自分で個人輸入代行サイトなどを使用して購入することになります。このゼニカルは、これまでのダイエットピルとは異なり、中枢神経に作用しない唯一の脂肪吸収阻害薬として知られています。これまでダイエットに効果的に働く医薬品は、中枢神経に働きかけて脳にニセの満腹感を与えるというものでした。満腹感を感じることで食欲が抑えられますが、精神的にも作用するので幻覚や睡眠障害といった副作用が起こりやすく、とても安全性のあるものとは言えなかったのがこれまでのダイエットピルです。しかし、ゼニカルの有効成分であるオーリスタットは、脳や神経には作用せず、小腸に存在する酵素リパーゼに作用することで、腸管から脂肪が吸収されるのを防ぐことができます。阻害される吸収量はおよそ30%、体内に吸収されるだけの大きさに分解されないことで、そのまま油分として体外に排出することができます。また、オーリスタット自体も体内から排出されることから、継続して服用した際の肝機能への負担が少ないのもひとつの特徴です。注意点として脂肪の吸収を阻害することから、脂溶性ビタミンも一緒に体外に排出されることで、一種のビタミン不足に陥ることがあります。過剰に使用しなければ問題はありませんが、栄養が偏る可能性があるので、頻繁に服用する人はビタミン剤による補給が必要です。とはいえ、多少の体調管理は必要でも、副作用によるリスクは少ないことから、ゼニカルは極めて安全性の高い飲み薬だと言えます。

ゼニカルを使用する時に注意したいこと

ゼニカルを使用する時に注意する事は、食後1時間以内に服用する事と便意のセルフコントロール、脂溶性ビタミン類の排泄による欠乏症です。ゼニカルの作用機序は、消化液に含まれる脂肪分解酵素ステアプシンの活性セリン残基と共有結合する事でステアプシンを不活性化し、摂取したトリアシルグリセロールを消化器系で吸収可能な遊離脂肪酸やモノアシルグリセロールへの遊離分解を阻害し、摂取したトリアシルグリセロールの約30%をそのまま排泄しダイエット効果を示します。ゼニカルは、ステアプシンを不活性化する事で人為的に消化不良の病態を作り上げている為、排便には未消化のトリアシルグリセロールがそのまま排泄されます。その為、脂肪を多量に含む油状の下痢様相の非常に柔らかい排便となり、無意識のうちに漏れ出したり、オナラと一緒に便失禁したりと便意のセルフコントロールがし辛くなります。又、未消化のトリアシルグリセロールを多量に排泄してしまう為、ビタミンAやビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、βカロテンなどの水溶性ビタミン類も体外に排泄されてしまうので、欠乏症を発症する危険性があります。その為、サプリメントなどで不足分を補給しますが、ゼニカル服用後2時間以上の間隔をあけて服用する必要があります。ゼニカルの服用において最も注意する事が、食後1時間以内に服用する事です。ゼニカルの主成分オルリスタットは、半減期が1時間~2時間なので食後1時間以内に服用する必要があります。もし、飲み忘れた場合には、慌てて服用したり、忘れた分をまとめて服用するなどはせずにあらためて食後1時間以内に服用します。ゼニカルは、用量を増やしても大きく医薬効果が変わる事が無いので、複数回分服用するのは避けるべきです。ゼニカルは、用法用量を守って服用する方が無駄が無く効果的です。